(味付けアドバイザー魚森ブログvol.3)塩~海から生まれてきた命
人間の生命維持に欠かせない塩
生命体は40憶年前に海から誕生しました。
そのことを物語るように人体を構成する要素は海に似ているそうです。
また体液の塩分濃度と人が美味しいと思う塩分濃度は0.9%と似ているのも面白いですね。
江戸時代には瀬戸内に塩田があり全国の8割の塩が作られていましたが
1965年にイオン交換膜法で海水から塩化ナトリウムを取り出すことができるようになり
精製塩が食卓塩として普及しました。
精製塩は人間が必要とするミネラル分を排除した塩
海から生まれた私たちにとっては不自然な塩に思えて粗塩を使っています。
「精製塩は良くないものが入っているのかと思っていたけれど必要なものが入ってなかったんですね!」
と塩の講座の後生徒さんに言われたことが印象的でした。
お清めの塩や盛り塩にも精製塩は使われていないです。
塩があるから醤油や味噌が生まれ、様々な味付けを楽しめるようになったことも日本の食文化を豊かにしているのです。